第51回 OT実地問題 AM 1-20 2022 6/10 過去問 2020年6月29日2022年6月10日 第51回 OT AM 1-20 1、関節可動域測定(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の基本軸と運動方向で正しいのはどれか。2つ選べ。 1. 手関節撓屈 2. 母指掌側外転 3. 示指MP関節外転 4. 母指IP関節伸展 5. 示指DIP関節屈曲 2、ASIA による脊髄損傷の神経学的・機能的国際評価表の感覚機能の髄節領域を図に示す。番号の標的感覚点を含む領域と脊髄のレベルとの組合せで正しいのはどれか。 1. ① - C4 2. ② - C7 3. ③ - T10 4. ④ - L1 5. ⑤ - S1 None 3、35 歳の男性。右利き。バイク事故のため救急搬送された。頭部 MRI の T2 強調像にて両側前頭葉の眼窩面と背外側とに高信号域が認められた。約1か月後に退院。半側空間無視、記憶障害および視知覚障害はないが、脱抑制による職場でのトラブルが続き作業療法を開始した。この患者に行う評価で正しいのはどれか。 1. BADS 2. BIT 3. RBMT 4. SLTA 5. VPTA None 4、70 歳の女性。頸髄完全損傷で第4頸髄機能残存。認知機能は正常である。受傷後6か月で在宅生活となり、訪問リハビリテーション時に踵部の発赤を認めた。原因として最も考えられるのはどれか。 1. 痙縮 2. 褥瘡 3. 骨萎縮 4. 静脈血栓症 5. 異所性骨化 None 5、30 歳の女性。左上腕切断 (短断端)。図のような能動義手を選択した。この義手を使用して可能な動作はどれか。 1. ドアノブを回す 2. 綿棒で耳かきをする 3. 30 kg の米袋を持ち上げる 4. エプロンの腰ひもを後ろで結ぶ 5. 包丁操作のときに野菜を押さえる None 6、52 歳の女性。関節リウマチと診断されて3年が経過した。Steinbrocker のステージⅡ、クラス2。日常生活で両手関節の痛みを訴えている。観察された動作を図に示す。関節保護の指導が必要な動作はどれか。 1. カップを持つ 2. 茶碗を持つ 3. テーブルを拭く 4. フライパンを持つ 5. ポットで水を注ぐ None 7、56 歳の女性。右利き。脳出血で右片麻痺となり、保存的療法にて発症後7日が経過した。意識は清明。右上肢および手指はBrunnstrom 法ステージⅠ。右肩関節に軽度の亜脱臼を認めるが、疼痛や浮腫はない。現時点でこの患者の右上肢に行う治療として最も適切なのはどれか。 1. 筋再教育訓練 2. 利き手交換訓練 3. 間欠的機械圧迫 4. 渦流浴 5. パンケーキ型装具装着 None 8、55 歳の男性。脊髄小脳変性症。発症後3年経過。協調運動障害によって STEF右46点、左48点である。この患者のパーソナルコンピュータ使用に適しているのはどれか。 4. タイピングエイド 4. PSB 4. BFO 4. キーボードカバー 4. トラックボールマウス None 9、57 歳の女性。2か月前から夜間に右手の痛みで目が覚めることが続いている。3週前から右の母指示指と中指とにしびれが生じ、近くの整形外科を受診したところ手根管症候群と診断された。保存療法でスプリントを装着することになった。この患者に適したスプリントはどれか。 1 2 3 4 5 None 10、25 歳の女性。脊髄完全損傷(第5胸髄節まで機能残存)。車椅子(寸法:全長 85cm、全幅 55 cm、前座高 42cm)での自立生活に向けて図のように住宅改修を行った。考えられる問題点はどれか。 1. ①のエレベーターに乗るとバックで出なければならない 2. ②の玄関スロープを上ることができない 3. ③のトイレに入った後で扉を閉めることができない 4. ④の洗体台が高く移乗できない 5. ⑤の車椅子用台所シンクに対面できない None 1 out of 2 11、72 歳の男性。肺癌の末期。意識障害はなく見当識良好で在宅生活を行っている。骨転移があり左肩と背部の痛を訴え、痛みのため歩行困難と食欲低下がある。まず行うべき対応はどれか。 1. 嚥下訓練 2. 疼痛管理 3. 肩のROM 訓練 4. 経管栄養の開始 5. 下肢筋力強化訓練 None 12、3歳の男児。脳性麻痺。床上に座れるが両手を使えるほどの安定性はない。四つ這い伝い歩きで移動できる。この患児が 15 歳時にGMFCS-Expanded and Revised(E & R)で同じレベルであった場合に予想される屋内移動の状態として最も適切なのはどれか。 1. 手すりなしで階段昇降する 2. 短い距離を独歩する 3. 自走式車椅子を使う 4. 電動車椅子を使う 5. 寝返りで移動できない None 13、75 歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。回復期リハビリテーション病棟での作業療法を SOAP(Subjective Objective Assessment Plan)の方法を用いて記録している。Subjective に対応する記載はどれか。 1. 「OT が訪室すると表情が乏しい」 2. 「今日は調子が良くないです」 3. 「OT 開始時血圧 126/78 mmHg」 4. 「ベッド車椅子間の移乗動作訓練回実施」 5. 「動作能力に変化なしと考えられる」 None 14、18 歳の女子。身長 160 cm、体重 35 kg。交際していた相手から太っていると言われ、51 kg だった体重を1年半で現在の体重まで減量した。月経は停止している。「まだまだ太っているのに私は意志が弱くてやせられない」と言い、体重減少が著明となったため、精神科を受診し、入院した。患者の評価として適切なのはどれか。 1. 妄想がある 2. 解離性の症状がある 3. 転換性の症状がある 4. 注意力が障害されている 5. ボディイメージが障害されている None 15、31 歳の女性。2か月前に地元が大規模な災害に遭い、親が死亡したものの看護師として救助隊に加わり1か月活動した。通常の勤務に復帰後1週ころから不眠や中途覚醒が続くようになり、災害発生時の情景を夢で見るようになった。夫が様子を聞いても詳細を語ろうとせず、その後、自ら精神科を受診し外来作業療法が処方された。考えられる疾患はどれか。 1. 適応障害 2. パニック障害 3. 全般性不安障害 4. 急性ストレス障害 5. PTSD(外傷後ストレス障害) None 16、37 歳の女性。境界性パーソナリティ障害。高校卒業後、アルバイトをしていたが、気に入らないことがあると急に家出することを繰り返すため仕事は長続きしなかった。薬物療法と同時に外来作業療法が開始となった。作業療法の目的で適切なものはどれか。2つ選べ。 1. 居場所をつくる 2. 情緒の安定を図る 3. 治療者への依存を促す 4. 衝動性の行動化を促す 5. 治療者への理想化を促す 17、40 歳の女性。長年のアルコール摂取による肝硬変、膵炎および 2次性糖尿病の合併症がある。飲酒を継続し家事ができなくなったことにより夫婦間の口論が多くなり、夫に連れられて精神科を受診し、入院となった。離脱症状が治まり、作業療法が開始された。作業療法士の支援で適切なのはどれか。 1. SST を実施する 2. 他者との協調行動を促す 3. 酒害に関する心理教育を行う 4. 作業療法士への依存は容認する 5. 作業に対する頑張りを強化する None 18、35 歳の女性。現在、6か月児の子育て中であるが、1か月前からテレビも新聞も見る気が起こらないほど周囲への興味と関心が低下し、児と触れ合うこともおっくうになった。物事の判断が鈍くなり、子育てに自信をなくし、自分を責め、ささいなことから不安になりやすくなったため、児を祖母に預けて精神科病院に入院した。入院翌日から不安の軽減を目的に作業療法が開始された。この患者に対する作業療法士の対応で適切なのはどれか。 1. 運動によって体力の増強を図る 2. 趣味をみつけるよう働きかける 3. 子育ての情報提供により関心を高める 4. 集団のレクリエーションで気分転換を図る 5. ゆとりが持てるような日中の過ごし方を話し合う None 19、45 歳の男性。統合失調症。自宅で単身生活をしている。精神症状は安定しているが、買い物に行くときを除き自宅に引きこもっている。週3回のヘルパーによる食事のサービスと惣菜による食事摂取をしている。偏食と間食が多く、身長 167cm、体重 92 kg と肥満である。最近の血液検査の結果、脂質異常症と診断された。訪問作業療法における健康管理支援として適切なのはどれか。 1. 自炊を目指した調理訓練を提案する 2. 抗精神病薬の変更を主治医に提案する 3. 入院による生活リズムの改善を提案する 4. 買い物はスタッフが代行することを提案する 5. 散歩やストレッチなどの運動を取り入れることを提案する None 20、24 歳の女性。知的障害。就労継続支援 A 型事業を利用中。就労意欲は高いが状況の判断能力が低く、他者の発言を被害的に受け取る傾向が強く欠勤が多くなり、作業療法士に相談に来た。この患者で優先して支援すべきなのはどれか。 1. 洞 察 2. 職場の変更 3. 作業耐久性の向上 4. 生活リズムの安定 5. 対人関係技能の向上 None 2 out of 2 Time's up 誤字脱字や回答時に不具合等ありましたら下のコメント欄からお願いします。 過去問 よかったらシェアしてね! URLをコピーしました! URLをコピーしました! コメント コメントする コメントをキャンセルコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 Δ このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。
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