第54回 OT実地問題 PM 1-20 2022 6/10 過去問 2020年6月1日2022年6月10日 第54回 OT PM 1-20 1、Daniels らの徒手筋力テスト段階及びの検査肢位で正しいのはどれか。2つ選べ。 1. 腹直筋 2. 前鋸筋 3. 僧帽筋中部繊維 4. 上腕三頭筋 5. 長橈側手根伸筋 2、図の遠城寺式乳幼児分析的発達検査表の結果から考えられる移動運動の発達月数で正しいのはどれか。 1. 3〜4か月 2. 4〜5か月 3. 5〜6か月 4. 6〜7か月 5. 7〜8か月 None 3、82 歳の女性。右利き。手関節脱臼骨折後、手関節掌屈0°、前腕回外 10°の可動域制限がある。それ以外の上肢の関節可動域や筋力は保たれている。歯がなく、義歯を装着していない為にきざみ食を箸で食べているが、肩関節外転の代償運動が出現している。「こぼれやすく、口に届きにくい。右手で楽に食べたい」との訴えがある。食事用自助具①〜⑤を以下に示す。適切なのはどれか。 ① ② ③ ④ ⑤ None 4、心電図を以下に示す。この心電図の所見で正しいのはどれか。2つ選べ。 1. 頻脈 2. 心房粗動 3. PR間隔延長 4. 上室性期外収縮 5. 心室性期外収縮 5、80 歳の女性。右利き。脳梗塞急性期の頭部 MRI 拡散強調像を以下に示す。この患者の症状で考えられるのはどれか。 1. 失行 2. 失語 3. 体幹失調 4. 右片麻痺 5. 左半身の感覚障害 None 6、30 歳の女性。断端長 25 % 残存の左前腕切断。肘関節が屈曲 30°に制限されている。屈曲運動を補い、腹部前面での両手動作を可能にするため能動義手を作製する。ソケットと肘継手の組合せで正しいのはどれか。 1. 差し込み式前腕ソケット ー 倍動肘ヒンジ継手 2. 前腕用スプリットソケット ー 倍動肘ヒンジ継手 3. ノースウエスタン式前腕ソケット ー 能動単軸肘ヒンジ継手 4. ミュンスター式前腕ソケット ー 軟性たわみ式継手 5. ミュンスター式前腕ソケット ー 能動単軸肘ブロック継手 None 7、 63 歳の女性。主婦。関節リウマチ。発症後半年が経過した。Steinbrocker のステージⅡ、クラス2。料理など家事全般を好み、熱心に行ってきた。立ち仕事が多く、最近膝痛が出現した。この患者に対する作業療法の留意点で適切なのはどれか。 1. 膝伸展固定装具を装着する 2. 片手でフライパンを使うよう指導する 3. 家事は一度にまとめて行うよう指導する 4. 筋力強化は等尺性運動収縮を中心に行う 5. 関節可動域訓練は最終域感を超えるようにする None 8、60 歳の女性。視床出血発症後1か月。左片麻痺を認め、Brunnstrom法ステージは上肢Ⅱ、手指Ⅱ、下肢Ⅳである。左手指の発赤、腫脹および痛を認め、訓練に支障をきたしている。この患者に対する治療で正しいのはどれか。 1. 交代浴を行う 2. 肩関節の安静を保つ 3. 手指の可動域訓練は禁忌である 4. 疼痛に対し手関節の固定装具を用いる 5. 肩関節亜脱臼にはHippocrates法による整復を行う None 9、38 歳の女性。32 歳時に四肢脱力が出現、多発性硬化症の診断を受け寛解と増悪を繰り返している。2週前に痙縮を伴う上肢の麻痺にて入院。大量ステロイドによるパルス療法を行った。この時点での痙縮の治療手段で正しいのはどれか。 1. TENS 2. 超音波療法 3. 赤外線療法 4. ホットパック 5. パラフィン療法 None 10、頸髄損傷完全麻痺者(第6頸髄節まで機能残存)が肘での体重支持を練習している図を示す。この練習の目的動作はどれか。 1. 導尿カテーテル操作 2. ベッド上での移動 3. 足上げ動作 4. 上着の着脱 5. 寝返り None 1 out of 2 11、30 歳の男性。調理師。頭部外傷受傷後か月が経過し、回復期リハビリテーション病棟に入院している。麻痺はないが、明らかな企図振戦がある。意識障害や著しい記銘力低下はないが、些細なことで怒り出す。作業をする場合にはすぐに注意がそれてしまい継続できず、口頭での促しが必要である。ADL は自立し、現職復帰を希望している。この時期の作業療法の指導で正しいのはどれか。 1. 受傷前の職場を訪問させる 2. 包丁を用いた調理訓練を行う 3. 作業の工程リストは作らせる 4. 訓練はラジオを聞かせながら行う 5. 怒り出したときには厳格に注意する None 12、57 歳の女性。右利き。火災により右前腕以遠にⅢ度の熱傷を受傷した。救命救急センターに搬送され、壊死組織のデブリドマンを施行され、植皮術が行われた。術後3日目にベッドサイドにて作業療法を開始した。この時点での受傷手への対応で正しいのはどれか。 1. 弾性包帯による巻き上げ 2. 他動関節可動域訓練 3. 動的スプリント製作 4. 安静時の挙上 5. 抵抗運動 None 13、85 歳の男性。脳血管障害による右片麻痺で、発症から5か月が経過。回復期リハビリテーション病棟に入院中。主な介護者は 77 歳の妻。左手で T 字杖を使用して屋内平地歩行は可能であるが、屋外は車椅子介助である。排泄はトイレにて自力で行うが、夜間頻尿と切迫性尿失禁がある。自宅の見取り図を示す。在宅復帰に向けて住環境の調整を行う際、作業療法士のアドバイスで正しいのはどれか。 1. 寝室をB(客室)に変更する 2. ベッドの頭の向きを逆にする 3. トイレの扉を内開きに変更する 4. 屋外スロープは1㎝の立ち上がりをつける 5. 浴室に入出槽用の天井走行リフトを設置する None 14、45 歳の男性。アルコール依存症。家で飲酒し酔って妻を怒鳴ってしまい、翌日に強い罪悪感を覚えることが増えている。反省して飲酒を減らそうとしたがうまくいかなかった。このままではいけないと思い、精神科を受診した。患者は妻の強い希望を受け入れて、しぶしぶ入院治療を受けることにした。治療プログラムの1つとして作業療法が処方された。初回の面接で、患者は、断酒しなければならないのはわかるが、コントロールして飲みたいという気持ちもあると述べた。治療への動機付けの目的で、面接の中で取り上げるべき話題として最も適切なのはどれか。 1. 妻との関係 2. 作業療法の必要性 3. 飲酒による身体的な問題 4. 断酒について迷っている気持ち 5. ストレス発散のための飲酒の必要性 None 15、65 歳の女性。元来、几帳面な性格だが友人も多く活動的に過ごしていた。3か月前に、自宅のリフォームを契機に、早朝覚醒、食思不振、抑うつ気分や意欲低下が生じ、友人とも会わないようになった。自宅で自殺を企図したが未遂に終わり、1か月前に家族が精神科を受診させ、即日医療保護入院となった。単独散歩はまだ許可されていないが、抗うつ薬による治療で抑うつ気分は改善傾向にあり、病棟での軽い体操プログラムへの参加を看護師から勧められて、初めて参加した。この時点での患者に対する作業療法士の関わりで適切でないのはどれか。 1. 必要に応じて不安を受け止める 2. 過刺激を避けながら短時間で行う 3. 具体的体験により現実感の回復を促す 4. 参加各回の達成目標を明確にして本人と共有する 5. 薬物療法の副作用が生じていないかアセスメントする None 16、72 歳の女性。夫は1年前に亡くなり人暮らしをしている。家事をこなし地域のボランティア活動にも参加して活動的であるが「最近、下肢の深いところに虫が這うような不快さがあり、週3日くらいよく眠れない。20 代のときにも同じような症状があった」と訴えている。作業療法士の助言で適切なのはどれか。 1. ペットを飼うように勧める 2. 家族と一緒に住むようにと家族介入をする 3. 筋肉量が少ないため筋力トレーニングを勧める 4. 薬物療法の適応について医師へ相談するよう勧める 5. 認知症の可能性があるので、介護保険を受けるように勧める None 17、53 歳の女性。前交通動脈瘤破裂によるくも膜下出血にて救急搬送された後、クリッピング術が施行された。術後1週で作業療法が処方された。言語機能と身体機能には大きな問題はみられず、食事、更衣、整容などは自立していたが、担当の作業療法士の名前や新しい出来事が覚えられない、などがみられた。この患者に行う評価で適切なのはどれか。2つ選べ。 1. BIT 2. MMSE 3. SLTA 4. VPTA 5. WMS-Ⅲ 18、14 歳の女子。生来健康で活発であった。6か月前からダイエットを契機に拒食や過食嘔吐をするようになり、体重が 58kg(身長 158 cm)から 41 kg まで減少した。心配した母親に連れられて精神科を受診し、入院となった。3週後、体重は47 kg を超えて作業療法が開始となったが、部屋にある料理の本をずっと眺めており「したいことに集中できない」と訴えた。この患者に対する作業療法士の声かけで適切なのはどれか。 1. 「気分転換できる作業を探しましょう」 2. 「復学に向けた計画を考えていきましょう」 3. 「料理に興味があるのですね。簡単なものから作ってみましょう」 4. 「食物から距離を取るために、ここでは料理の本を見るのはやめましょう」 5. 「休養が大事な時期です。何もせずゆっくり過ごすことを目標にしましょう」 None 19、7歳の男児。几帳面なところがある。小学校に入学して数か月後から肩をすくめる、まばたきをすることが目立ってきた。最近、授業中に顔しかめや首ふりなども激しくなり、担任の先生から注意されることが増えた。友達と遊んでいるときや眠っているときは起こらない。悩んだ母親が本人を連れて来院、チック障害と診断され作業療法の導入となった。作業療法士の対応で適切なのはどれか。 1. 本人に困っていることを聞く 2. 本人にチックが起こるときの状況を尋ねる 3. チックを起こさないよう努力するように本人に言う 4. 緊張に慣れる目的で最前列に座らせるよう担任の先生に依頼する 5. クラスメートに障害のことは知らせずにおくよう担任の先生に依頼する None 20、61 歳の男性。BMI 27.5。前頭葉および側頭葉に著明な萎縮を認めて入院加療中。発語は発症前より減少しているが、エピソード記憶や手続き記憶は比較的残存している。自分の昼食を食べ終えた後も他人の食事や配膳車の残飯を勝手に取って食べる行為があり、取り戻そうとすると激しく怒り出す。午後の集団体操プログラムではすぐに立ち去ろうとする一方、カラオケには興味を示し、集中して数曲を歌う。食行動に対する作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。 1. 減量の必要性を説明する 2. 他の患者に状況を説明し、受容的に対応してもらう 3. 毎回の昼食が終了次第、体操プログラムを導入する 4. 毎回の昼食が終了次第、カラオケのプログラムを導入する 5. 他人の食事を勝手に食べてはいけないことを言葉で簡潔に伝える None 2 out of 2 Time's up 誤字脱字や回答時に不具合等ありましたら下のコメント欄からお願いします。 過去問 よかったらシェアしてね! URLをコピーしました! URLをコピーしました! コメント コメントする コメントをキャンセルコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 Δ このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。
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